第363CBI学術講演会

 2015年4月7日

第363回CBI学会講演会 「薬物相互作用の予測;Beyond DDI guideline」開催のご案内

 
近年、薬物相互作用のメカニズムや標的分子の多様化・複雑化の流れを受けて、現 在、日米欧3極において、創薬過程における薬物相互作用リスクの適正評価に関する新 しいガイダンス/ガイドラインの策定作業が進んでいる。日本では、2012年12月より新 薬物相互作用ガイドラインの策定委員会が組織され、改定作業・パブリックコメント の聴取を経て、2014年7月に「医薬品開発と適正な情報提供のための薬物相互作用ガイドライン」案の最終版が公表されるに至っている。
 

今回のガイドラインでは、数多くの決定樹が示されており、一見、薬物相互作用リ スクの評価手順は確立したかのように見える。しかしながら、実際の相互作用事例や、その予測をin vitro実験や数理モデル解析から目指した論文を見るにつけ、十把一からげにはいかない側面も多数顕在化してきている。例えば、代謝酵素/トランスポーター のin vitro阻害実験一つとっても、阻害剤のpreincubationの必要性、相互作用の実態 をより反映しうる典型基質の選択(阻害強度の基質依存性)、阻害剤の細胞内濃縮率の 推定など、様々な課題がある。また、相互作用予測における数理モデル解析の有用性 が各極の(ドラフト)ガイダンス/ガイドライン上に明記されており、実際の審査過程に おける運用も始まってはいる。しかし、全ての薬物について統一的に適用できるよう なbottom-upアプローチに基づくモデル構築の方法論は未だ定まっておらず、case bycaseで処理されているのが現状である。

本講演会においては、各極の(ドラフト)ガイダンス/ガイドラインが一通り出揃い、 その内容はある程度企業サイドにも浸透してきたことを鑑み、さらに過去に本講演会 シリーズでも取りあげてきたことから、単なる内容の解説は扱わない。むしろ、今後、 ガイダンス/ガイドラインを運用するに当たり、相互作用リスクを判定する際に、重要 ではあるが解決されていない問題・疑問点を、その記載の枠を超えて一通り整理する と共に、将来的に用いうる相互作用予測のための新しい方法論についても併せて議論 したいと考えている。加えて、製薬会社において実際に相互作用ガイダンス/ガイドラインを運用している方々をお招きし、会場の皆さんと一緒に、創薬現場で直面した課 題や予測の成功/失敗例等を共有し、ざっくばらんに議論できる場としてラウンドテー ブルディスカッションも用意した。本講演会が、原則論を展開せざるを得ないガイダ ンス/ガイドラインには書き得なかったような、創薬過程における実践的な相互作用予 測のためになすべき事を理解するための道しるべになることを期待している。

日時: 2015年6月11日(木)10:30-17:45
場所: 東京大学山上会館2階 大会議室(東京都文京区本郷7-3-1)

講演会参加費:

法人会員: 無料/個人会員: 無料/ 学生会員: 無料/ 非会員(一般): 10,000円/ 非会員(学生): 1,000円

世話人:杉山雄一(理化学研究所)、前田和哉(東京大学大学院薬学系研究科)

 

プログラムおよび参加申し込みフォームは以下のサイトにございます。
http://cbi-society.org/home/documents/seminar/2013to16/20150611.html

 

講演会終了後に懇親会がございます。その参加についても講演会の参加登録と共にお
申し込みください。

懇親会参加費: 3,000円(場所:1階 談話ホール)
キャンセルの場合は必ず、seminar@cbi-society.org にご連絡ください。
 
情報計算化学生物学会(CBI学会)事務局
特定非営利活動法人情報計算化学生物学会(CBI学会)事務局
電話:045-550-3100 FAX:045-924-5684
cbistaff@cbi-society.org


CBI学会会員専用ページ
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